指標種のこと知って図鑑!vol.1~カルガモ~
みなさん、こんにちは!
命をつなぐプロジェクトでは、知多半島北部グリーンベルトの指標種50というものを決めて、モニタリングの際に活用しています。
先日行ったモニタリング報告会でも発表しましたが、昨年は69%を確認することが出来ました。なかなか確認しにくい種もいるのですが、今年はより多くの種を発見し企業緑地内に誘致していきたいと思います!
ということで、EcoRecoを通して活動を知っていただくために新シリーズ『指標種のこと知って図鑑!』を連載していきます!
第1回は、『カルガモ』についてご紹介していきます。
1994年~2014年までは、普通切手のデザインにも採用されているぐらいですから、皆さんにもかなり身近な生き物かと思います。
ここからは、カルガモの一生に沿ってご紹介していこうと思います。
春に生まれたひなは、孵化後に最初に見た動く物体を親として認識する「刷り込み」という特殊能力を持っています。
親として認識した生き物の行動を学習しながら育っていくんですね。
そのため、カルガモと聞いて思い浮かべるのはこんな様子だと思います。
これは隊列をなしているわけではなくお母さんの真似をしてるっていうわけなんですね!
毎年カルガモは10羽程度生まれるんですが、生き残れるのは数羽でひなの日常は天敵などに曝されたサバイバルの日々なんだそうなんです。
だからこそ、子孫を残していくために親鳥たちは多くの卵を産んでいるってわけなんですね。
ひなが餌を獲得しやすい様に引っ越しを繰り返すのもカルガモの特徴です。特殊能力「刷り込み」によって統制された雛たちは天敵から逃れながら成長を遂げていくんです!
そうして成長したカルガモたちは1回の冬を越すと繁殖ができるほどに立派に成長するんだそうです。
そのころになるとピヨピヨと鳴いていた雛たちの声も、成鳥としてアヒルに似たしわがれた声に変化していくんだそうです。
そこからは、主に湖や池といった淡水域を中心に生活し、昆虫や水草を食べてたくましく生きているんです。
オスとメスで体格差はありますが、60㎝前後まで成長し5~10年の一生を終えていきます。
知多半島に位置する企業緑地でも、多くの目撃情報があるので今後も生態について気付いたことがあればご報告できればと思います。
以上、カルガモについてでした!
今後も、新シリーズ『指標種のこと知って図鑑!』を更新していく予定なので、生き物のことに加えて指標種というものがあるということ、私たち命Pのことを今よりもっと知っていただけたらと思います!
今後ともよろしくお願いいたします。
大同大学4年 中村陸
写真出典:毎日新聞社,https://mainichi.jp/articles/20180513/k00/00e/040/140000c