【指標種のこと知って図鑑!】 vol.16 アブラゼミ
みなさん、こんにちは。
今回は、代表的なセミの種類であるアブラゼミについてご紹介します!
アブラゼミは主に森林で暮らしていますが、公園や街中にも多く生息しています。
そのため、夏には一番よく目にするセミではないでしょうか。
アブラゼミの名前は、漢字で「油蝉」と書くように、
「ジー―――」や「ジリジリジリ」という鳴き声が油の跳ねる音に聞こえることや、ハネが油に濡れた茶色のように見えることに由来しているといわれています。
世界には3,000 種ほどのセミがいます。
ほとんどのセミはハネが透明で、アブラゼミのように不透明なハネをもつセミは珍しいです。
日本ではなじみのある不透明で茶色のハネは、世界的に見るとアブラゼミの大きな特徴になるのです。
アブラゼミの幼虫は、木の根から養分をもらいながら5,6年ほど土の中で過ごします。
成虫の期間は1週間とされていましたが、生息環境などで個体差があり、長く生きるアブラゼミでは1ヶ月も生きることがわかっています。
少し涼しさを感じ始めた9月初め、「セミの声も減ったな・・・。」と思っていたとき、
「ジー―――」と足元で鳴いているアブラゼミを見つけました。
アブラゼミは、黒い眼をもちますがこの写真のアブラゼミは赤い眼です。
黒い澄んだ目は歳をとり老化すると目の色が濁り赤くなるため、遺伝的に赤い目をもったためといった理由が考えられます。
私は赤い目をしたアブラゼミをこの時初めて見たので、思わず写真を撮っていました!
みなさん、夏にアブラゼミを見かけた際には、そっと近づいて目の色を見てみてください。
赤い目をしたおじいちゃんゼミが鳴いているかもしれません。
以上、アブラゼミについてでした。
今回、アブラゼミをご紹介するにあたり私自身改めてアブラゼミについて知ることができました。知っていると思っていても、私達が見ているのは一部分だけかもしれないなと思いました。
ここまで見て下さりありがとうございました。
また次回の記事もお楽しみに!
人間環境大学 2 年 岡田 美夢