グリーンベルト図鑑 vol.28 『オオカマキリ』
みなさんこんにちは。今回はオオカマキリについて紹介します。
オオカマキリといえば大きな鎌。あの鎌がとても格好良いんですよね。自分は小さい頃よく、カマキリを見つけると一目散にかけて行き、カマキリが威嚇するのを観察していました。
オオカマキリの体長はオスが70〜90mm、メスが80mm〜100mmほどです。だいたいハガキの横幅くらいでしょうか。どうやらメスの方が大きいようです。
北海道から九州の林縁の草むらに生息しています。また、南下するほど大きくなる傾向があるため、うちで見かけるオオカマキリはちょっとサイズが違うかなという人は地域的な面もあるかもしれません。
見られる時期は幼虫なら5〜8月、成虫なら8〜11月頃です。バッタや蝶などの昆虫を主に食べていますが、カエルやトカゲも食べることがあるようです。しかし、タヌキやキツネなどの哺乳類や、鳥類が天敵です。
次に他のカマキリとの見分け方です。まず、他のカマキリより全体的に大きく、90mmを超える個体はほとんどオオカマキリしかいません。また、よく似た容姿、大きさの種類として、チョウセンカマキリがいますが、カマキリをおなか側にひっくり返して2つのカマの間(前基節基部間)のところの色を見ると、そこの色が黄色であればオオカマキリ、オレンジ色であればチョウセンカマキリです。そのほかにも、オオカマキリは後ろばねの色が紫褐色なので、そこを見て判断しても良いかもしれません。
後ばねの説明用の写真を探したのですがいいものが見つからず…今度カマキリを見つけたときはぜひ確認してみてください。
大人になるにつれ自然と触れ合う機会は少なくなり、虫と触れ合う機会なんてほとんど無くなってきます。しかし、今回の記事を良い機会に、少しでも自然に興味を持っていただければ嬉しいです。
大同大学1年 伊藤達哉