グリーンベルト図鑑vol.18「ニホンマムシ」
みなさん、ご機嫌いかが?
私はニホンマムシと申します。今回は私たちニホンマムシについて紹介させていただきますわ。
私たち普段は木の穴や草むらを住処にしているので地面や倒木などに擬態するために茶色で銭形模様をしていますの。
でも、私たちの特徴はそれだけじゃないですのよ。他には長い毒牙や太くて短めの胴体、あと猫のような瞳をしていてキュートでしょ?
私たちは基本的には夜行性ですけど、冬眠前後や8月頃の繁殖期には体調を整えたり子供の発達を促すため日中にも活動していますの。ニホンマムシも人間も母親は大変ね~。あと、言い忘れてましたが私たちニホンマムシは卵胎生という特殊な産卵方法をとるの。卵胎生っていうのは卵を胎内で孵化させる産卵方法なのよ!そして、産まれてきた子供たちは尾が黄色や橙色をしているの。これをイモムシなどに似せており、振って餌であるカエルやトカゲ、ネズミなどをおびき出すのに使いますのよ。
また、私たちは食事の時に毒を使いますの…。
なぜ毒を使うのかって?それは相手に抵抗される機会を減らせるし、余計な筋肉を発達させずに済むからよ。
風の噂で聞いたのですがどうやら人間たちはヘビも食べるようですね。皮を取り去り乾燥させ、反鼻(はんぴ)という漢方として利用されていて、身を焼くと見た目はウナギなるものに似ていて、味はシロミザカナというものに似ているそうですよ。皮を剥ぐなんて、なんて悍ましい…。
えっ!?食べたことがない!!人間が全員ニホンマムシを食べるわけじゃないのね…、勘違いしてごめんなさい。
私たちはてっきり人間たちに会うと食べられたり、襲われたりするんじゃないかと思ってしまってつい咬んでしまうの…。先ほども言ったように私たちは夜行性なので、夜明けや日没、昼間は人間が活発に活動する10時頃によく人間に遭遇して咬んでしまうの。私たちも咬みたくて咬んでいるわけじゃないから許してくださいね…。でも、咬まれても消毒と毒抜き、患部を縛ることをすれば大丈夫!!これは私たちニホンマムシに限った話ではないですが口の中は恥ずかしながら雑菌だらけなので消毒が必要なんですよ!また、毒抜きの時に口で吸い出してしまうともし口内に小さな傷きずがあった場合、そこからも毒が入ってしまうのでとても危険です!!なので毒抜きするときは毒抜き用の器具を使ってくださいね。また、患部の少し上を軽く縛ると毒の周りを遅らせられるので、効果的ですよ!
…今日はたくさんお話をして疲れましたので、今日は帰って寝ますわ。それでは、またどこかで会いましょう、ごきげんよう~!
人間環境大学1年 長坂優斗