グリーンベルト図鑑vol.21「ヌマガエル」
皆さんこんにちは。今回はヌマガエルの紹介をしていきたいと思います。
ヌマガエルの仲間(仲間のことを科っていうよ!覚えていてね!)は今までアカガエル科に組み込まれていましたが、
最近になって200種ほどをヌマガエル科として分類するようになりました。
ヌマガエルは3センチほどのサイズで、茶色の体に黒っぽい模様、大量の細かいイボ、ツチガエルとは異なる白い腹部が特徴です。
この色彩が保護色(隠れるのが得意な色)になり田んぼのあぜ道や水底の泥に見事に溶け込み、
数は多いにも関わらずぱっと見ただけでは見つけにくいカエルです。温暖な地域の田んぼのあぜ道を歩いていると大抵このカエルに出会うことでしょう。
オタマジャクシは高温に強く40度を越える水温でも生存が可能です。ただ田んぼはイネやあぜ道から伸びる雑草に日光が遮られるなどによる温度勾配が激しく、水面は熱くても水底は冷たいということもザラです。彼らはギリギリまで我慢して命を危険にさらす、なんて事はしないので快適な環境を探して水中を泳ぎまわります。ですから高温に耐えるという機能はヌマガエルの主な生息環境では特別優位に立てる、という場面はあまりないと思われます(もちろん地域によって環境は変わるのでこの機能が生存に必須になる場合もあるでしょう)。
自分は多くの両生類を飼育していて愛着がたっぷりなので、ほかにも書きたいことは山ほどあるのですが今回はこれで終わりにしたいと思います。それでは別の記事でもお会いしましょう!
人間環境大学1年 長坂優斗