スクープ!!アサギマダラに迫る
皆さん、渡り鳥は知っていますよね!
季節になると、国を越え海を越えて日本にも来てくれたりします。
しかし、ここで渡り蝶というものを知っている人はそんなに多くないと思います!
その海を渡る蝶の名前は“アサギマダラ”
なんとこの蝶は日本だけでなく台湾や韓国に生息しているだけでなく、海を渡ってしまうというすごい蝶なんです。
しかしそんな海を渡る蝶は研究がほとんど進んでおらず、世間にはあまり知られていない存在なんです!!
見つけた場合、羽にその捕まえた場所などいくつかの情報を記すマーキングということも全国でされています!!
そんな海を渡る蝶、アサギマダラを私たち命をつなぐprojectが緑地に呼んでみようという計画が上がりました。
ただあまり知られていない蝶、私たちだけではなかなか難しいと感じました(/_;)
そんな中、なんとこの蝶を呼び込むことができた中学校があるんです!!!
先日そのすごい中学校、豊田市立藤岡南中学校に取材をしにうかがいました!!
藤岡南中学校は「ともに生きる」という校訓のもとでつながりを大切にしていこうということで国をまたぐ蝶を呼んでみようとアサギマダラ誘致を開始したそうです。
藤岡南中学校は、校内にアサギマダラの雄が好きなフジバカマという花を植えることで蝶を呼び込むことに成功しているんです!!
また、生徒にボランティアを募集してアサギマダラの幼虫から羽化までのお世話もしているということでした!
フジバカマの花を植えた途端にアサギマダラが来たということだったので、フジバカマの影響力ってすごいなと思いました。
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フジバカマ
そんなフジバカマは準絶滅危惧種にも指定されている貴重な花なんです
見せて頂くと緑一色の葉っぱのものとところどころに赤色が混じった葉っぱのものがありました
これは緑のものに白い花、もう一つのものには赤い花が咲くんだそうです。
ちなみに赤い花が咲くフジバカマのほうが匂いが強く、先生曰くこちらのほうがアサギマダラが寄ってきやすいとおっしゃっていました。
実際嗅いでみても赤い花のつくほうが独特なにおいを醸し出していました(^O^)/
ところでなぜこのフジバカマにアサギマダラが寄ってくるのかというと
フジバカマには独特の毒があり、その毒を使うことでアサギマダラの雄が性フェロモンという雌をおびき寄せるために必要な物質を作るのに利用しているためだそうです。
そんな特殊な生態をもっているアサギマダラですが中学校には1シーズンに5~6頭飛来し、そのたびにマーキングをしているんだそうです。
しかし、今までにまだマーキングし終わった個体が飛来したことは確認されていないそうです。
ここまで藤岡南中学校のアサギマダラ飛来について書いたてきましたが
実は中学校では市販されているアサギマダラの幼虫を生徒たちの手で羽化までさせるという活動も行っていました。
アサギマダラは暑さに大変弱く、25℃以上になると死んでしまうという結構繊細な生き物なんです。
そのため生存のための温度管理と、カビや寄生虫が繁殖しないような温度管理と様々な点を注意しながら子どもたちが協力してお世話をしているという事でした(#^^#)
私たちが取材に伺ったときは、もう無事に成虫まで成長し飛び立った後だったので幼虫を見ることができませんでしたが先生が大変うれしそうにお話しされていたのが印象的でした。
←アサギマダラの幼虫
今回の取材で、実際にアサギマダラを呼ぶことに成功された方々にお話しを伺うことで私たちが調べて得た情報の照らし合わせができただけでなくさらにより良い情報をたくさん提供していただけました。
今後、命をつなぐPROJECTではアサギマダラとも関わっていこうと考えていますがこの取材も参考にしつつ進めていきたいと考えています
また、アサギマダラだけでなく様々な方のお話しを伺っていくことで命をつなぐPROJECTの拠点でもある企業さんの緑地でも生き物について考えていきます!!
このたびは取材を受けてくださいました豊田市立藤岡南中学校様
大変有意義な取材をありがとうございました!!
今後のアサギマダラの活動も応援していきます!ありがとうございました
記事作成者:森 太志