ニホンカモシカとシカの関係
こんにちは!事務局の神田です☁
すっかり秋らしく過ごしやすい気候になりましたね!!
いま、九州(熊本・大分・宮崎)に生息する特別天然記念物のニホンカモシカが減少していることはご存知ですか?
二ホンカモシカは、東北地方から中部地方・四国・九州に生息していますが、九州の個体のみ大幅に減少してしまっているそうです。
1994年~95年度には九州三県で約2200頭いたカモシカも、2018年~2019年度には200頭まで減少してしまいました。
二ホンカモシカが減少した理由として、1990年代以降、彼らの生息地である山岳地帯が減少したことや、狩猟者の減少、森林伐採をし草地化したことにより鹿が増加し、ニホンカモシカの生息範囲が圧迫されてしまったことなどが原因と考えられています。
縄張りから追い出されてしまったニホンカモシカは、標高の低い里山へ身を移しました。しかしそこには、農作物を荒らす鹿への対策として罠が仕掛けてあり、その罠にニホンカモシカがかかることが増えたそうなんです。また、野生のタヌキとの接触が増え、タヌキが持つ疥癬(かいせん)という皮膚病に感染してしまったことも減少の理由と言われています。
さらに、生息地が分散してしまった為、異性と出会う場が少なくなったこと要因の一つとされています。
絶滅を回避するために鹿を減らしニホンカモシカの生息環境の回復を狙うことも考えられているそうですが、生態系のバランスを十分に考慮しないと思いもしないところに悪影響が出ることも考えられます。慎重に判断する必要があると思いました。