パンダとその他の動物の保護
こんにちは!!事務局の神田です🌼
突然ですが皆さんはパンダを見たことはありますか?
日本では、パンダがいる動物園は3施設しかなくパンダは希少なイメージがあります。
そんなパンダは、1970代に起きた竹の一斉開花と枯死による餌不足や森林伐採による生息地の減少で危機的状況に陥りました。
当時、中国での生息数は約1000頭とされ、国際的な保護活動が行われるようになったそうです。
ワシントン条約による国際取引の制限や、中国での野生動物保護法などにより、
2015年には中国で1864頭の野生のパンダが発見されるまでに回復しています。
2016年には絶滅危惧種から外れ、緊急度が1段階低い危急種になったそうです。
パンダの生息数が増えたことは非常に嬉しいですが、
パンダの保護に注力するあまり、他の動物が減っているそうです。
BBCニュースにこんな記事がありました。
パンダの保護区の81%でヒョウが、38%でユキヒョウが、77%でオオカミが、95%でイヌ科のドールが減少しているそうです。
原因は、密漁や病気とされています。
パンダは「アンブレラ種」とされ、多くの人の関心を集め、保護活動も熱心に行われてきましたが、
パンダの保護に気を取られ、他の動物たちが減っていることに気づけなかったようなのです。
パンダを守ることは、周囲の自然も守ることにつながり、そこに生息する小型捕食動物、鳥類なども守られましたが、
大型の肉食動物はその恩恵を受けられていなかったようです。
これらの大型肉食動物が絶滅してしまうと、シカなどが増加しパンダの生息地まで荒らされてしまい、
再びパンダが減少してしまう可能性もあるそうです。
今回のニュースで、パンダやシロクマなど、誰もが知っているわかりやすい象徴種を護る活動も重要ですが、
その地で共存する動物にもしっかりと目を配り、人間による保護活動がどんな影響を与えるのか、
しっかりと見守っていくことが必要なのだと学びました。