ヤンバルクイナの復活とロードキル
こんにちは!!事務局の神田です!
日に日に寒くなり、衣替えをしなきゃいけないと考えつつもなかなか実行できていません。
これから、インフルエンザも流行ってくる時期ですので、より手洗いうがいなどを徹底しましょう!!
沖縄にいるヤンバルクイナという鳥はご存知ですか?
国指定の天然記念物であるヤンバルクイナは、沖縄本島北部の国頭村,大宜味村,東村を合わせた「やんばる」という地域の森のみに生息しているほとんど飛べない鳥で、1981年に新種の鳥として発表されました。
そんなヤンバルクイナは1985年には1800羽発見されていましたが、一時期700羽まで減り、1991年には絶滅危惧種になりました。
その原因として、ハブを退治するために人間が持ち込んだ外来種のマングースや、こちらも外来種であり人間が持ち込んだイエネコによる捕食が大きく影響したと言われています。
ヤンバルクイナを復活させるために、マングースの行動範囲を狭める柵を設置したり、ネコには飼い主が分かるようマイクロチップの埋め込みや避妊・去勢手術を行うなどの対策が取られました。また、ヤンバルクイナの飼育繁殖も行なった結果、2014年には1500羽まで復活しました。
しかし、近年ではロードキルが頻繁に起こっており、2019年には31羽が交通事故に巻き込まれています。
ロードキルの対策として、ヤンバルクイナの絵が描かれているとび出し注意の道路標識が設置されたり、道路を通らなくても移動ができるように道路の下にアンダーパスというトンネルが造られましたが、なかなか効果が出ていません。
また、これはキツネの数が増えたことによってキツネのロードキルも増えてしまった知多半島の事例にも似ていますね。アンダーパスや生息地の開発回避などの対策を取っていくことで、彼らにとって少しでも住みやすい環境になると良いですね。